ご存知ですか?研究分野には幸福学があります。

こんにちは、澤田です。
今回は「幸せ」を研究なさっている方がいらっしゃるので、ご紹介します。
近年、様々な方が「幸せ」を研究していますが、幸福学を経営の現場でどう活かすか?については、前野隆司教授が第一人者です。
元々工学部ご出身で企業でエンジニアのご経験がある中で「心が動くこと」のシステムを理解し、技術に昇華させるという偉業を成し遂げられている方です。現在は、幸福という結果を生み出す元となる感動について研究なさっているようで、僕としてはそちらも目が離せません。

今回は、「幸福学×経営学 次世代日本型組織が世界を変える」という書籍に報告されていることを中心にします。

まず、世界中の学者の中で「幸せ」はHappyだけでなく、well-beingも対象とされているそうです。

Happy: 短い間に感じる幸せ

well-being: 何年も経って変わらずに感じられる幸せ

well-beingの例は「過去を振り返り、あの出来事が自分にとってはすごく意味があることだった」などが含まれます。Happyもwell-beingもどちらも大切だと思いますが、「時間消費」のトレンドがきている現在で、自分が提供するサービスがお客様にどれだけの長さの幸せとして残るのか?という観点で考えるヒントになると思います。

話を研究分野に戻しますと、アメリカの経営学会では近年、マーケティングやマネジメントがある中で、well-beingに関する研究報告を扱うブースが規模大きく存在するそうです。

幸せについての報告では、

長続きする幸せ:非地位財、他人と比べられず絶対的価値を感じる

長続きしない幸せ:地位財、他人と比べ優位に感じられる

になるそうです。
年収を上げ続けても、年収900万円くらいを超えると幸せ感にあまり影響しなくなるという話もこの影響が一つあるみたいです。

長続きする幸せを味わい続けられたら最高ですよね。
さて、前野教授の功績は、幸せを感じられる要素を特定したことにあると思っております。

幸せの4つの因子

• 第一因子 やってみよう 自己実現と成長の因子
• 第二因子 ありがとう つながりと感謝の因子
• 第三因子 なんとかなる 前向きと楽観の因子
• 第四因子 ありのままに 独立と自分らしさの因子

4つの因子全てを満たさなくても幸福感は上がるとおっしゃっております。
このコラムの読者の皆様ご自身にとって、4つの因子の中で、満たせているものと、そうでないものはあるでしょうか?
今の日本社会で、雰囲気や風潮として満たされにくい因子も存在するようです。
ですが、幸せを味わえるかどうかは、自分が人生に満足できるか?に強い影響があるので、味わえない原因を一つずつ取り除いていきたいですね。
そして、できれば気軽に手に入るHappyも大切にしながら、well-beingにつながる事柄も大切にしていただきたいと思っております。

私たち、HarmoniaWorksは「幸福感を追求する個人創業支援」ですが、扱う幸福感は「人生への満足度が高い」と言い変えることができます。サービスの初めに「才能のつぼみ発掘」からこだわる理由の一つがここにあります。
多くの方に関わりわかったことですが、あなたが最も輝ける源泉はあなたが幼い頃からずっと一貫して興味があった事柄の近くにあるのです。

余暇を活かし、自分の人生を振り返り見つめ直してみるのはいかがでしょうか?