日本は20代~30代の起業家をもっと増やしたい

こんにちは、澤田です。
私個人の考えなのですが、日本に起業家をもっと増やす必要があると考えています。

理由をざっと挙げると、次の4つです。

  1. 世の中から多様性が失われてしまう
  2. イノベーションが起きない
  3. 個人の自立喪失で、真の共助社会が実現できない
  4. 個々人の本当の幸福感が実現できない

この理由は別の機会にします。

今回は、日本の起業の実態を、中小企業庁による小規模企業白書をもとに感想も含めて、ご紹介します。

2019年小規模企業白書 HTML版

個人的に一番ショックを受けたのが、国際比較です。

起業無関心者は、アメリカが最も少なく21.6%、日本は75.8%と最も多いです。つまり、起業を全く考えない方ばかりになっています。

その結果、起業活動者は、アメリカは12.3%、日本は4.8%となっています。

「独立・社内を問わず、新しいビジネスを始めるための準備を行っており、かつまだ給与を受け取っていないまたは受け取ってから3か月未満である人」及び「すでに会社を所有している経営者で、当該事業からの報酬を受け取っている期間が3か月以上3.5年未満である人」を「起業活動者」と定義

ほとんどの方は、起業に興味関心も持たずに、サラリーマンで働いている現状になるのでしょう。

年齢別に見た事業者数は70歳以上で90万人ほど、それに対し20代~30代の合計数で65万人ほどです。

安直ですが、2018年の70歳以上の90万人の大半は、2000年に95万人いた方が年齢を重ねていったのが理由と思われます。

また、40歳未満の起業希望者の障害は「知識・能力に自信がない」ようです。

今は、インターネットを通じて情報を得やすくなった反面、起業し事業継続は難しいと捉えるケースが増えているのかもしれません。

もし起業について、大きなリスクを取り短期で大きな成果につなげてニュースとして話題になる。などの傾向で捉えているとしたら、これは起業のごく一部でしかありません。

実際の多くの起業は、小さいリスクを取りできることから身近な人を喜ばせるところから始めて、徐々に大きくして暮らしを継続できるレベルに育て、事業を継続し続けるものです。
仮に、ニュースで話題になったとしたら、その頃には、実績もあり、その元となる知識・経験・技術などが持てています。ですが、初めから目を見張るレベルのものが必要不可欠とは言い切れません。
全ての事業は、立ち上げながら、改善活動を続けて、成長させていくからです。

私としては、多くの起業希望者には、起業の準備に必要な要素が揃っている可能性が高いと考えております。ただ、ご本人がそれに気づいていないだけで、これが一番の壁だとも考えています。

国際比較であったように、多くの国に見られるような企業に興味関心を持つ人を増やしていきたいし、その方が自らを最大限輝かせ活躍できる起業とその後の事業活動の道のりを歩んでいくことを力強くサポートしていきたいです。

今、世界的に過渡期にあります。これからの数年、十数年後の世の中で明るく元気な笑顔で輝く方々が増えるための担い手は、起業家にあると思っています。