[創業]地域経済ではサービスを安売りせず、付加価値づくりを踏まえた適正価格をつけよう

こんにちは、澤田です。
今回は、初めての創業の際に困りがちな価格設定での捉え方について書きます。

何事も初めては何を標準にしたら良いのかわからないものです。創業期の価格設定は、最も頭を悩ませる事柄の一つになる方も多いでしょう。

日本全体的に見ると、産業の工業化が進み、欲しいモノが気軽に手に入るようになり出した後に、価格競争が行われるようになりました。そして、近年はモノだけでなく、サービスでも価格競争が行われているように思います。

また、消費者側の感覚からすると、様々なサービスをインターネットで簡単に比較検討することができるようになっているため、どんなサービスでも支払える金額が相対的に安くなっているように思います。
さらに、会社勤めしている方の年収も多くの場合は上がりにくいため、お財布の紐が堅くなっていると思います。

創業する側の心境としても、立ち上げ当初はサービス品質に自信を持ちにくかったり、そもそも自分自身に対する自信もなく、さらに値段が安いとお客様もたくさん来るだろうという安値の正当化もしたりして、値段を低めに設定しがちになると思います。

安値にしやすい理由をまとめると、

  • 産業全体で価格競争が起こり安い価格を設定しようとする傾向
  • 消費者の収入状況や安い価格を求める傾向
  • 創業者の自分やサービスに対する自信のなさ

私は、このような影響を受け安い値段になりやすい傾向に、ストップをかけたいです。

サービスを提供する目的は「お客様の課題解決や願望実現に役立ち、喜びや幸せを生み出すこと」であると思います。

近年はニーズの認知が非常に難しい時代となっており、わかりやすくいうと「お客様自身が自分の課題に気づいてない」のです。
その中で、創業時には、仮説を立てたり確かめたりしながら、お客様のことを徹底理解してお客様が抱えている課題の掘り起こしから行っていきます。
つまりサービス提供の前から、お客様のことを思い、お客様のために尽くしている時間や資金、労力があるわけです。

そして、サービス提供開始までには、お客様の使いやすさや継続したいと思える品質・品性まで高めてリリースしていきます。

また、お客様の利用があった後は、お客様と可能な限り長くお役立ちしようと思って、改善活動もします。

つまり、サービスの値段設定には、サービスを提供する場面以外に、その前も後もお客様に役立つという意志と貢献も含めて考えることもできます。

また、同業他社で同じようなサービスとの比較で考えても、他社に価格設定を合わせないといけない理由もありません。
特に、自分ならではのサービス品質を高めるための創意工夫でお客様の役立ち度が高まるならば、金額が他社より高くなっても構わないでしょう。

私は、値段設定をする上で、特にずっと向き合い続けて欲しいと願うのが、「付加価値づくり」です。
そしてそれは、あなたならではの良さを活かすことや、あなたならではの創意工夫という改善活動をし続けることです。
私の考えなのですが、個々が持つ才能をそのまま活かし、仕事で表現したならば、脅威となる競合は存在し得ないと思っています。

いきなりこの理想を実現することはもちろん難しいでしょうが、自分ならではの良さを活かした付加価値づくりへの試みはこの理想の実現への道のりとなり得ると信じています。

そのようにして、値段設定していくのが適正価格を決めていくポイントになると思います。